足の裏の踵から爪先へと延びる筋肉の炎症をさします。 足底筋膜は足の筋肉の動きを助ける役割を担っていて、この足底筋膜炎が無理に引っ張られて、炎症をおこしてくるのが足底腱膜炎です。
足底腱膜炎の症状は、足の裏、踵の少し前あたりに顕著に表れます。 軽いうちは痛みというよりも、足の裏が火照るような熱さを感じるような状態です。 この段階では、マッサージなどで緩和も可能ですが、症状が進むと朝起きたとき、ベッドから立ち上がった、その第一歩に強い痛みを感じる状態になります。 痛みは、歩いているうちに薄れていきますが、夕方になるとまた痛みだし、翌朝また同じように痛みます。
症状を持った方の多くが、いわゆる肥満を抱えていて、また一日立ち仕事を続けるような方にも、よく見られます。 またこうした状態に、偏平足などの足の衝撃吸収機構であるアーチお低下などがあると、よりこの症状を抱えやすいと言われています。 あまり意識することではありませんが、人間の足は想像以上に私たちの体を支えてくれているのです。 歩行時に人間の足には体重の25%増しの重さが足にかかると言われています。 これを平均的な一日の歩行量に換算すると、足にかかる負担はなんと600トン近い不可がかかっていることがわかります。 こうしたことが日常的に続く足には疲労が蓄積され そして限界をもった足があげる悲鳴こそが、足底腱膜炎なのです。
足底腱膜炎になった状態というのは、足が疲労に耐えかねて、悲鳴を上げている状態です。 まず、足の疲労を取り、休ませてあげる事が大切です。 足の疲労を取るには、土踏まずを中心にして、足の裏をもみほぐすようにし、血行をよくしてあげること 靴を脱いだ後などは、氷で火照った部分を冷やす。また湿布などを貼ってあげるのも効果を上げます。 夜寝るときは足を枕などの上に少し上げる形で就寝すると疲れが取れやすいように思えます。 ですが、これらは対処的なもので、抜本的な対策は体重を減少させ、足への負荷を軽くすることです。 ダイエットとして、最も手軽で効果的なのがウォーキングなのですが、 足底腱膜に炎症を起こした状態でのウォーキングは、状態を悪化させる要因にもなりますので、あまりお勧めできません。 水泳や、自転車など、足底部への負荷がない運動をお勧めします。 ですが、歩かずに日常生活を送ることは非常に難しく、やはり足に合った靴が必須にはなるのです。 足の計測などでしっかりとご自身の足を把握し、足に合った靴を履くことがまず第一です。 着地時にカカト部分への衝撃を吸収する構造を持った靴をお勧めします。 規制靴の整形靴補正、ヒール部分にローリングを付けたり、緩衝材を配置したりすることをお勧めいたします。 またアインラーゲン(靴の中敷き)を加工し、かかとの痛み部分の圧力がかからないように調整することも大切です。