ハグランド病は足の踵に、アキレス腱のつけ根あたりに見られる症状です。 アキレス腱とかかとの骨の後方の間に、関節をスムーズに動かす滑液包というものがあり、この部分が靴などで繰り返し圧迫されることにより炎症を生じる病気です。 単独で発症する事は少なく、踵骨後外方に骨性の隆起や軟部組織の肥厚を認めることが多いです。 また、アキレス腱皮下の滑液包の炎症や、アキレス腱付着部の炎症を合併することもあります。 靴を着用するスポーツ選手に多く、特にランニングなどの運動時に痛みを訴えます。
原因の多くは合わない靴です。スポーツや日常の歩行など、足関節に繰り返し靴などで圧迫や刺激が伝わることで炎症が起きます。 靴のかかは基本的にかかとをすっぽりとおさめるように出来ていますが、足のヒールカーブが靴のヒールカーブと形状が合わない場合に発症しやすいようです。 靴を新調した時に、この部分に靴ずれや圧迫などが起き、発症へとつながることがあります。 また足の特徴として、カカト部分が大きくはりだすような、ハイアーチの足にもよくみられます。 アキレス腱皮下の滑液包の炎症や、アキレス腱付着部の炎症を合併することもあります。 硬い靴を着用するスポーツ選手に多く、特にランニングなどの運動時に痛みを訴えます。
- ヒールカーブなど、足に合わない靴を履き続けることによる圧迫や摩擦が原因
- もともとの足の特徴である、凹足、ハイアーチ、かかとがヒールカーブの強い方にもみられる
- 硬い靴などを使用するスポーツ選手などによくみられます。
踵の骨が出て靴に当たり、アキレス腱の付着部が赤くなって、激しい痛みがあるので、症状としては非常にわかりやすいものです。 また骨棘が形成されるのも特徴的で、踵のアキレス腱の付着部が膨らむように肥大します。 これはとは踵を包む部分が硬いパンプスにより踵が押されて刺激され骨が隆起するため「パンプス瘤」など呼ばれることもあります。
- アキレス腱の足底側の根本の赤い腫れと痛み
- 骨棘が形成されている場合、その部分が大きく出っ張り、一目でわかる
靴によってもたらされる様々な足の変形や病気の多くが、靴を原因とするものです。くどいようですが足に合った靴を履くことが第一です。 最も効果的なものは、踵部分のないつっかけるようなサンダルなどに履き替えることです。 ハグランド病の痛みは、アキレス腱の付着部分の炎症ですから、まずは靴などが当たらないことが抜本的な解決になります。 ですが、靴を履かないでいられない場面もあります。そうした場合は踵部分にパッドをいれて、圧迫力を軽減させたり、 靴のカカト部分カウンターや、靴自体をくり貫いて圧迫力を逃す方法もあります。
- 痛みが耐え難い場合、サンダルなど、踵の当たらないものを履く
- 靴のカカト部分にパッドなどをいれて圧力を軽減させたり、接触を避ける加工を行う。
- 靴の踵部分のカウンターや靴自体をくりぬいてしまい、炎症部分に靴が当たらないように加工する
- 足の状態をかんがみて、足に合ったインソール、靴を処方することが抜本的な解決につながります。